決まったみたいだね。
とても、いい顔だ。
ほんの2週間前に、志望校をどうしようか、
どの道に進もうか思い悩んでいたとは思えないくらい、
清々しい表情だった。
9月の始め頃、
いつも明るい君が、
どうも冴えない雰囲気の日が続いてた。
進む道にすごく悩んでいることを打ち明けてくれた口ぶりは自信なさげだった。
ママさんに、自身のお気持ちやお考えも教えてもらった上で、改めて相談に乗った。
多少厳しいことも言ったから、目は少し潤んでいたようにも見えた。
その場で結論が出ないのは重々承知の上だったから、改めて月内に話をするね、ということにした。
そして今日。
どんな風に考えが進み、まとまったのか、
はたまた全然進まずのままなのか、
話を聞いてみた。
決まったよー
優しい口ぶりで、まるで決まりきったことを言うようにサラっと答えてくれた。
僕はその裏に、じっくり考えて、色んなことを感じて、その上で出した結論だって気配を感じた。
よし
そうと決まれば、もう打ち込むのみ。
やっていこうじゃないか!



