ナオちゃん先生は運転に自信がない。
初めて行く場所はなかなか自分で運転したがらない。
駐車場が狭いから保育園の送り迎えにもかなり気を張っている。
(だから混雑する朝は僕が行くことになった笑)
というのも、ナオちゃん先生が免許を取ったのは25歳くらいに大阪で住んでた時だ。
大阪は車を必要としない。
電車とチャリで十分、車に乗るのは旅行で遠出する時に「せっかくだし車で行こっか」となる時くらい。
(その時に運転するのは僕)
免許を取ったとて「必要に迫られない限り運転しない」生活だった。
だから、元々自信がないし運転しなかった。
それが一転、金沢移住(僕はIターン、ナオちゃん先生はUターン)すると話は変わる。
仕事に行くにも買い物するにも、とにかく車が前提。
もはや、運転を誰かに頼ってはいられなくなった。
そこでようやく、腹が決まって1人で運転するようになった。
しかし、頼れる人がいる場合は運転しない笑
「だって頼れる人がいるのに無理して私がせんでいいやん」
思えば僕もそうである。
わりかし、男は女より「運転を拒否しづらい」環境に置かれている気がする。
ナオちゃん先生に「運転して」と言われればするしかないし、
仕事で「かほく行って来い」と言われれば行くしかない。(めっちゃ大雪の中、パッソで毎日のようにかほく行ってたのはいい修行だった笑)
少々、停めにくくても、停めないと降りれないから何とか停めるしかない。
だから自然、運転に慣れ、少々の狭路・悪路でも運転し切るくらいには上達した。
人間、何でも「自分でやらんと何もならん」と思わねば動かないし、上達もない。
「好きこそものの上手なれ」とは言うけれど、好きなものしかできないのはちとマズい。
まさに
「だって頼れる人がいるのに無理して私がせんでいいやん」
である。
何年も受験生を見ていると、
「自分が勉強せんなん合格しん」と思える子は尽く伸び、
「誰かがきっと助けてくれる」「ワンチャン、運良く合格できる」と思っている子は伸び悩むのは毎年共通している。
勉強に関して言えば、口を出したり手を貸したりするほど、「自分がせんなん」からは遠ざかり「きっと誰かが」に近付く。
受験生に自覚を持ってもらうには、周りの大人が
しらーん
という態度を決め込むのが第一歩目だ。
え?まじ?え、ちょ、自分でやるしかねーやん汗
と思わせるのが肝要。
もちろん本気で
しらーん
きょーみなーい
すきにすればー
と思うわけはなくて、めっちゃ気になるし口を出したいけど、表面上は「しらーん」
だけどやっぱり気になるから、遠目で道を外さないようしっかり見守る、そんな感じ。
これが学力アップの肝です。