親塾がうまくいけば塾代も浮かせるし、
思い通りの方針で進められるし、
とてもイイと思うんですね。
でもですね、8割の方はうまくいかないんじゃないかという推測&観測です。
親塾含め、塾、学校でもそうですが、指導側に求められるもっとも大事な要素が
【成長を気長に待ち、不満をおくびにも出さすリトライし続けられるかどうか】
だと思います。
個人的に「この先生、スゲェ」と思うのは
「怒るをエンタメ化している人」
です。
指導される側の性格、今までの経緯、今の状況を注意深く観察・分析し、
「怒ることで発奮させられる」という合理的判断の上で、
「怒る」という選択をする、その怒り方もデザインしている、
そんな人を見ると
さ、さすがすぎる・・・
と思うのです。
さて、ナゼ【親塾】がうまくいかない(ことが多い)のかと言いますと、
「親って『怒る』をデザインできない」
に尽きます。
【親塾】という道を選ぶ以上、その教師役を買って出る親御さんは並々ならぬ決意と我が子の教育への熱意があることでしょう。
それが、我が子の言動・態度・成果物を上回る、
つまり我が子が親御さんの期待を少しでも下回るようなことが起こってしまうと
という、元も子も・・・な展開に超絶なりがちです。
そこを笑ってこらえて成長を促しながら気長に根気よく待つ、というのができなければ教育は成り立ちません。
親子の関係だと、この辺りの塩梅が難しく簡単に一線を越えがちです。
では逆に学校や塾の先生の熱意が親御さんのそれに劣っているのかと言うとそうではなく、
先生と呼ばれる人には他にも生徒がいる、言い方を変えれば「サンプル」がいるので、
こうすればこうなるよね
今はこうだけどこの時期にはこうなるから大丈夫だよね
という風に、視座を高く遠くさせてくれるだけの経験値がありますので、
周りや経験と照らして冷静になれる、どこかの星の王子さまみたいにブチ切れて全破壊・・・という事態にならずに済む、という形です。
かく言う我が家も我が子ら二人ともく◯んは卒業し絶賛家塾中なのですが、
それがいつまで続くかはあの子達が僕ら両親を「先生」と一定以上見てくれるかにもよるところがありまして、
最近の様子を見る限り僕なんかは近い将来、どこかの塾にお預けする日も来るんじゃないかなと思ったりしているところです。
いずれにせよ、いい親子関係があってこその教育だと僕は思ってますので、
家塾の末に親子関係が壊れるくらいならお金を払ってでも誰かにお願いしたほうが最終的に「いい未来」を子どもたちが掴んでくれると思います。