試験は時間との戦いだ。特に入試ともなれば。
だから時間管理、つまり「解ける問題だけに集中して効率的に点を回収する」という戦術が必要になる。
が
今日、塾生と話していて「得意な数学でヘタこいた」と。曰く
「パっと見て分からんと思ったから飛ばしたけど、終わってから解き直してみると簡単な問題がいくつかあった」
と。
実は前々から気になっていたことではあった。あまりに「飛ばす」の判断が早すぎると。
恐らく、長い間それでやってきたおかげで「飛ばす」にかかる判断スピードがグングン上がったんだろう。
ただ、そのせいでヘタこいた。取れる問題だけを取るはずが、取れる問題すら飛ばしてしまっていた。
彼には「予め時間を決めて、そこまでは粘る」という新たな戦術を提案した。
雛形としては「4・7・7・4・3・11・11」として、これからの過去問演習で自分用にカスタマイズすればいい。
どの問題にどこまで時間をかけるか・かかるか・かけられるかは人によって様々だから。
ともかく、この「解ける問題だけに集中して効率的に点を回収する」という戦術は、時に「非効率な方法」になりかねない。
というのが最近のうめざわの問題意識だ。
僕は、少なくともやみくもにそういう指導をするのは避けるべきだと思う。