たとえば「数学が分からない」ってなるじゃないですか。
「関数が分からない」みたいな。
で、その子は本当に「関数が分からないから関数でつまづいている」のかってのかって話なんですけど、
全然そうじゃないんですね。
実は問題はもっと前にあって、たとえば「方程式が解けない」「文字式が上手に立てられない」「普通のたしひきかけわりが怪しい」という問題を実は抱えてるって場合が多いんです。
ということは今までも「数学が分からない」ってなってたと思うんですけど、内容がカンタンだったからそこまで問題が顕在化しなかっただけなんですね。
つまり「実は文字式が上手に立てられないけど、何となくでやってたら正解しちゃったしいいや」と。
点数もそんなにヒドい点じゃないし、と。
ただ、それが関数になると一気に難易度が上がってチンプンカンプンになって、急に「数学ワカラン」と言い出すんですね。
実際、テストでもヒドい点を取ってきたりして。
で、急いで塾に行きましたよ、と。
「関数が分からないから何とかお願いします」と。
いざ始まってみて、本人は「関数」というけれど実は問題は「方程式」や「立式」や「普通の計算」にあるって、それなりに歴のある講師だとすぐに見抜いちゃうんです。
だからそこから復習、人にもよりますけど1~3年前の復習から始めるってパターンも多いんです。
数年前のことから復習するとなると、それを数ヵ月~半年でなんとかするっていうのはかなり難しいんです。
復習してる間にも学校は進んでいっちゃうし、気が付けば「関数」は終わってるし、やっぱりテストで取れないし。
ここでしびれを切らしちゃうお母さんが意外と多いんです。
子どもに当たったり、塾にクレームを入れたり。
そこで講師がどれだけ言葉を尽くしても受け入れない、納得できない、みたいな。
世のお母さん方に分かってほしいのは「分からん!」ってなった所が分からないんじゃなくて、
もっともっと前の定着していないことが形として今現れて、それをやり直していくっていうのは想像以上に時間がかかる
っていうことです。
だからお子さんの「分かってない」「できていない」にはもっと敏感になって早めに手を打てるようにしてほしいですし、
いざ「やばっ」ってなったときには、長い目で見てじっと我慢してほしいですね。
書いてみて思った。
口調はひろゆき風だけど絶対にひろゆきは言わなさそうな気がする。笑