よく言うじゃん
「まずは同じ職場で3年やってみな」
って。
それは
仕事を覚えること
仕事のリズムを掴むこと
仕事を進める術を身につけること
その仕事の向こう側に何があるのかを知ること
それらを血肉として「一人前」と認められるまでに「3年はかかる」という意味だよね。
大人でもモノになるまで3年かかるってこと。
形になるまで、それらしくなるまでに3年はかかるってこと。
3年でやっと、それ風にはなれるってこと。
それを、ちょっと半年、ちょっと1年やっただけで
もうヤだ
だってできないもん
面白くもなんともないし
それはただの甘えだろって、そういう意味だよね。
会社に無理にしがみつくような時代はすでに終わりつつあるとは言え、
仕事を覚えて1人前になるまでに3年はかかる
という事実は変わらない。
部下に、後輩に、新人に、もしくは大きくなった我が子にそう言っている/言いたいはずのあなたがなぜ
我が子の塾活に3年も待てないのだ?
大人には「3年待て」と言えるのに
「まずは3年、歯を食いしばって頑張ってみんか?」と言えるのに
なぜ子どもには言えないのだ?
なぜ子どもには1年と経たぬうちに「全然変わってない」と吐き捨てるのだ?
あなたのその矛盾、その根気の無さが、我が子の学力に影を落としているのではないのか?
「受験」という期日が決まっているからそんなに悠長なことは言ってられない
それを言うなら、その「期日」とやらは我が子が生まれた瞬間から分かっていたことだろう。
我が子が生まれ、何事もなくスクスクと育っていけば15年後に必ず「高校受験」があり、その3年後に「大学受験」があり、その4年後に「就職試験」があるというのは分かり切っていたことだろう。
期日が決まっているから今さら悠長に待てない ではない。
期日が決まっているのに今まで悠長に構えてただけ である。
今から焦って当たり散らかすのではなく、「今から3年後」を思い描くのだ。
今から3年後にはこうありたい、あってほしい、だから「まずは3年、歯を食いしばって頑張ってみんか?」と声をかけるのだ。