むせるような「くさいきれ」が顔を包む
ハイ、嗚咽が混じった人!手ぇ挙げて!
そこ!パパの靴下とか言わない!
笑
「くさいきれ」は「草熱れ」と書く夏の季語、
日差しを受けた草むらの、モワモワした熱気のこと。
今日、扱った小5向けの読解問題で設問にされてた言葉。
草いきれの立ち込める残暑の中
みたいな感じで文中に使われ
正しい「草いきれ」の使い方を選べ、
みたいな感じの設問。
小5で「草いきれ」を知ってる子はほぼいないだろう。
大人でも圧倒的少数派だと思う。
しかし、これは小5でも解ける。
文中での使われ方、情景と周辺の簡易な言葉をもとに想像力を働かせて解く問題だ。
「想像」と言っても単なる「妄想」とは違う。
文章の流れと周辺語句に着目し、そこから得られる情報から意味を「推察」するものだ。
本問で言う所の、「草」と「残暑」をもとに、
【夏】の情景を表している選択肢が正答。
(実際はその前後にも【夏】へのヒントがある)
これが国語、これぞ語彙力である。
国語はセンスでも想像(妄想)でもない。
ましてや共感や感動でもない。
情報処理である。
その処理の仕方を教えるのが国語、
そういう処理を「見せてもらえてきたか」が国語力である。