「歴史って一番いらんやん」
学生の本音あるある(笑)
言いたいことは、分かる。
使いどころ、どこよ?
だよね。
言いたいことは分かるけど、僕は「歴史って、やっぱりいるっしょ」派。
世の中のことがよく分かるってのもあるけど、
僕は歴史を勉強してよかったと思ってる。
人に優しくなれたから
立場が変われば見方が変わる。
一方の英雄が、もう一方の悪人というのはよくある話。
ひとりの人物の中にも、英雄的な面と悪人的な面があるし、
ある時代に英雄視された人物だって、
時代が、社会が、価値観が変われば悪人に変わる。
ある行動と、それをどう評価するのかは全く別ということ。
「〇〇をした」という事実は変わらないけど、
それにどんな意味付けをするかは、
時代によって、社会によって、立場によって、価値観によって、人によって違う。
歴史を学ぶことを通して、ものごとの二面性を思い知れる。
ひとつの言動に対して、一方的に
イイコトだ!
とか
アカンことや!
とか、簡単に言えなくなる。
こういう面ではGOODだけど、
こういう面ではBADだね。
僕はこっちを大事にしたい派だから、その意味ではBADになるけど、
君は何を重視してるんだい?
そう、言うか言わないかは別として、
「何が君をそうさせたんだろう?」
という発想に行きつきやすくなる。
僕と価値観がちがうのか、
ならばどんな価値観なのか。
それとも、ものの見方が未熟だったのか。
はたまた、別の可能性があるのか。
知りたいなぁって。
だから僕は、対話が好きなのかな。
ひと昔前とは違って、ものの見方や価値観は個人レベルでちがう時代。
そういう状況であればこそ、評価軸はたくさん持っていた方がいいと思うんだよね。
評価軸を増やすのに、歴史は最適だって思うんだよね。


