今、高3生で旧帝大を目指している塾生が高校受験の頃の話。
高校受験・国語のオーソドックスなタイムテーブルは
【1】漢字 1分
【2】説明文 15分
【3】物語文 15分
【4】古文 10分未満
【5】作文 10分
計 50分
なんだけど、入試における目標は満点を取ることではなく「自分の実力を時間内に最大限に点数化すること」だから、
自分の実力を時間内に最大限に点数化できるなら上のタイムテーブルに従うことはないわけなのね。
そんな話をしながら模試や過去問で試行錯誤しながら、あーでもないこーでもないとやって考えてるうちに
「僕、作文は捨てます」
と言ってきたの。
普通はあり得ない選択なのこれって。
だって作文って書けばそれなりに点数くれる一般にオイシイ問題だから。
でもこの子なりに筋は通ってて、
目標が「点数の最大化」なんであれば、作文に20分かけて10点を取りにいくくらいなら他で20分使って15点数取った方がいいよね、と。
一般にオイシイと言われる作文はあくまでも「一般に」であって俺は違うと、
諦めではなくちゃんと色んなタイムテーブルで実験してみた末に出した結論が
俺は作文を捨てて他に全集中
だった。
迎えた本番では国語73点とキッチリ目標点クリア、悠々と第一志望校(二水)に通ったよ。
「俺流」
これがある受験生は強い。
だけどその「俺流」が単なる独りよがりのものでもキャッチーな言葉に飛びついたわけでもなく、
試行錯誤の末に見つけた「俺の、俺による、俺のためのやり方」である。
そういうモノをキチンと見つけた子はね、高校受験くらい楽に勝ってくるよ。