勉強において遺伝的(先天的)な部分で決まるのが約50%、環境や習慣などの(後天的な)要素で決まるのが残りの50%、と言われている。
これを聞いて「遺伝がデカい」と思うか「案外そうでもねぇな」と思うかは人によるんだろうけど、
少なくとも僕は後者だ。
他の、例えばスポーツなんかと比べてみると分かりやすそうなんだけど、
もう体格で負けてたら負けるよね笑
身長・体重と、そこから生み出されるパワーの差。
ここを埋めよう、越えようとしたらかなりの修行を積まないとシンドイよね。
そこと比べると、僕は「勉強」という競技において
先天的な要素は半分
っていうのはむしろ「え?そんだけなら何とかなりそう♪」って思う派なのよね。
これは実際、今まで色んな子を見てきたんだけど、
例えば入塾時にはなかなかちょっと覚えが悪い、カジュアルに言うと「おばかちゃん」だった子が、3年以上ほぼ毎日塾に来て勉強した結果、金沢大学に受かっちゃった、みたいなケースも見てきたし、
1年くらい頑張って勉強してきて、ふと「そういえば最初と比べるとずいぶん覚えが早くなったなぁ!」って思うこともけっこうある。
そういう子たちに共通してるのは、まずもちろん「努力家」ということ。
真面目というか一生懸命というかひたむきというか、何年も潰れず粘り強く勉強してきた子。
そしてもうひとつの共通点は「親が我慢強い」ということ。
さっきの記事に書いたことにも繋がるけど、
何年もの間、一定の(かつ、高めの)テンションを維持し続けるのは普通はあり得なくて、上がったり下がったりを繰り返す中で、
下がった時に追い打ちをかけない
下がった時こそ(心的・身的)サポートに徹する
ということを親御さんがしっかりやられていると、そのお子さんはジワジワと、年単位で見ると分かるような変化で、成長しています。
実際に塾講師として見てきた中で、
先天的に恵まれてるのに勉強しない子
と
先天的には恵まれてないかも知れないけどひたむきに勉強する子
では明らかに後者が高い結果を残す、というのはハッキリと言える。
その要素として「努力家」である事はもちろんだけど、(もしかしたらそれ以上に)「支える」「耐える」という部分が大切なんじゃないかと思う。