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そこに、君の席は無い。 ~名簿から、君の名前が消える日

テストの点が何点だろうと、学校に行けば自分の席があった。
名前もちゃんと名簿にあった。
席に座ってさえいれば、誰も咎めなかった。
「そこにいる自分」が、当たり前だと思ってきた。

だが、受験は違う。

志望校に落ちた瞬間、その高校に「君の席」は存在しなくなる。
「うちはバカお断りなので」と、高校から門前払いされているかのように。

かと思えば真横で。

合格した子がその門を通り、
「ようこそ!お待ちしておりました〜✨」と、笑顔でお出迎え。
レッドカーペットでも敷いて、「どうぞどうぞ!こちらへ!」と。

悔しさ、虚しさ、そしてどうしようもない無力感。
そんな感情が、一気に押し寄せる。
もう今さら、どうしようもない。
どれだけ泣こうが、土下座しようが、そこに君の席が用意されることは、二度とないのだ。

これを、想像してほしい。
たった一度のテストで、受験番号の書かれた1枚の紙を握りしめ、
貼りだされる自分の番号が、そこにあるか、ないか。

中2よ。
自分はまだ関係ない話、だと思っていないか?
必ず「その日」が来るのに。

今、それに気が付けたなら、
今、「みらいの自分の姿」に鳥肌が立ったなら、
今、この瞬間にやり始めればいい。

今からやれば、どんな高校だって君のためのレッドカーペットを敷いてくれるさ。

全力で「君の席」を取りに行け。