目標達成までの逆算で動け
とはよく言う言葉だけど、
中学〜高校受験では、そもそもの「逆算して解く」という行為そのものを学んでる気がする。
数学では特に当てはまるかな、と。
例えば関数でよく見る「このグラフの式を求めよ」という問題で、
複雑になればなるほど、逆算で考えるとスルリと解法が見つかる。
このグラフが一次関数だとすると。
答えの形は一次関数、つまりy=ax+b
↓
この aとb を求めればいい
↓
aとbを求めるには、連立方程式を解けばいい
↓
連立方程式を解くには、連立方程式を作ればいい
↓
連立方程式を作るには、2点の座標が分かればいい
↓
2点の座標が分かるには、式に代入すればいい
↓
代入する値は、問題文から探せばいい
一次関数の例だけど、図形でも規則性でも同じだし、
理科にも当てはまる部分は多い。
中学〜高校入試レベルの簡単で、かつ、答えがハッキリと出る問題で逆算ができなければ、
僕らが日々ぶつかる複雑な「答えのない問題」を逆算で動けるわけがないと思うんだよね。
この逆算が上手くできる子は数学理科で伸びやすいし、
高校受験を通して「目標達成のための逆算」という貴重な経験を積める。
この「逆算」を身に付けるには、
例えば大富豪や人生ゲーム、将棋なんかのカードゲーム・ボードゲームは最適だと思う。
僕は小学生時代は大富豪に熱中してたから
手札からアガリのパターンをイメージする
アガリのパターンに持っていくために、何を切って自分のターンにするか
そこに不要なカードをいかに切っていくか
そもそも、少しでも有利な手札にできないか(多少のイカサマをかます笑)
という風に、自然と逆算する力が身に付いた気がする。
「学力」「勉強」の対極に「遊び」を置く人は多いけど、
「遊び」こそ、子どもにとって貴重な「学びの場」だし、
学力向上には不可欠な要素だと思うんだ。
そして「遊び」は子ども主体ではあるけれど、
先達はあらまほしきことなり
でもあるかな、とも。