なんで総選挙の後で総辞職すんの?
これを最近の高校入試風に書くと
内閣総理大臣のZさんは衆議院を解散した。総選挙の結果、Zさんの所属する政党が引き続き衆議院の総議席数の過半数を占め、その後召集された国会で再びZさんは内閣総理大臣となった。
憲法70条:内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員総選挙の後に初めて国会の召集があつたときは、内閣は、総辞職をしなければならない。
問 憲法70条の規定に従って、Zさんの内閣は総辞職し、この国会の後、Zさんの新たな内閣が作られた。それはなぜか、国会と内閣の関係にふれて書きなさい。
2020年度石川県公立高校入試
問題文ながっ!
だけど長い以上に深刻なのが「何を聞かれてるんかワカラン」が頻発すること。
読む力、読解力が大事だと言われてはいるけれど、それって一体なんなのさ?
うめざわは小中高生に求められる読解力を
書いてあることを幼稚園児でも分かるように説明できる力、幼稚園児でも分かるレベルでかみ砕く力
だと捉えている。
本問であればほぼ「どーせ同じ人がソーリになるんなら別に総辞職せんでもよくね?なんで辞めなきゃなんないのさ」になる。
さて皆さん、なんでなんでしょうね。
答え:内閣は、国民の新しい意思を反映した国会の信任を受けたものでなければならないから。
→超訳)免許更新したら写真も新しくせんとダメっしょ。それと一緒(雑&幼稚園児には分からん笑)
つまり、自分が「ちゃんと分かる」レベルにまで噛み砕いて飲み込む力が読解力で、それが普段からどれだけ癖づいているかが思いっ切り問われる、というのが今の入試のトレンド。
生成AIくんのおかげで便利になる→文章を飲み込めないと生成AIくんを役立てられない→生産性が上がらない→給料が下がる、という連鎖に陥ってしまうからこの流れもうなづける。
子どもの「分かったフリ」を見逃さず、なんで?どうして?それってどういうこと?おかしくない?を掘り下げてあげること。
それが読解力向上に繋がるんではないかと思っております。