「ウチの子、勉強が嫌いで・・・」
「ウチの子、自分から勉強しなくて・・・」
というよくあるママさんのお悩みに違和感を感じていたので、その違和感を解き明かす回です。
この手のお悩みの前提となっている考えが「勉強が好きな子はたくさんいるけど、ウチの子はそうじゃない」「自分から勉強する子ばっかりなのに、ウチの子だけそうじゃない」なのではないかと。
居ませんよ、そんな子笑
確かに日本全国津々浦々を巡れば「勉強が好きで好きでたまらない!」という子は1クラスくらいは集まるでしょう。「放っておいても何か勝手にガツガツ勉強しよる」という子は乃木坂くらいは集まるでしょう。
ですがそれをもって「たくさんいる」とは余りにも言い難い。
普通は、もうほとんど全てが
勉強は嫌いだし自分からするなんてもってのほか
が正しい認識です。
いやいやでもでも、そんなことなくね?
クラスのデキるあの子がそんなわけなくね?
とお思いでしょう。
それ、騙されてますよ。
余りにも自分からしないから、そんなことくらい分かりきってるから、
猛
烈
にやらせてます。
これは「勉強を猛烈にやらせてる」のではなく「猛烈に、勉強をやらせるトライをしてる」すなわち「やらせようとする勢いが猛烈」の意です。
いやぁ、あのママさんがそんな風には見えないわよ?と感じられるでしょう。
だから、騙されてるのです。
ママさんの気持ちになってみましょう。
猛烈に、勉強をやらせようとしている
そんなこと、知られたくない。
ママ友関係で溝が空いちゃう気がするから。
他のママさんに引かれちゃうから。
「ヒソヒソあのママさん、めちゃくちゃ教育ママなんですってヒソヒソ」が聞こえてくるから。
だから、健やかなママ友関係を作るためにも、絶対に口を割りません。
ママさん同士で勉強系の話題に移ったらスーってフェードアウトします。
その子が実際にデキる子であれば尚更、口をつむぎます。
でもその裏で、家の中で、それはそれは壮絶な やらせる vs やらないを繰り広げてます。
我ながらそれが壮絶だと認識しているからこそ、絶対に他所様には言いません。言えません。
我が子のために、私がママ友関係を崩すわけにはいかない。
さて、冒頭の「ウチの子、自分から勉強しないのよ」を、このママさんが聞いたらどう思うでしょうか。
当たり前じゃん、やらせてないんだから
やらせてないのに、何言ってんの?
です。
まとめます。
「ウチの子、勉強が嫌いで・・・」に対する違和感の正体は、
「勉強が好き/嫌い」「自分からやる/やらない」が問題なのではなく「いかにやらせるか」「いかに続けさせるか」が一丁目一番地であるから
ファクトの認識が誤っているばかりにイシューがずれているから
だと自己分析しました。
つまり
やるのではない
やらせるのだ
以上です。