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アレクサンドラ構文について、現場よりリポートです

アレクサンドラ構文について、現場よりリポートです

↑ABEMA NEWSより、新井紀子教授のリーディングスキルテスト

何年か前の本(AI vs. 教科書が読めない子どもたち)に出てた気がするけど、なぜか最近になって急にバズってる「アレクサンドラ構文」

この問題の正答率、中学生:38% 高校生:65% のようで、SNSでは概ね「最近の若い子ヤバい」「Z世代の読解力に絶望」な様子だったので、某SNSで塾の人としてコメントしたら6万件くらい見られたっぽいのでここにも書いておきます。

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昔は知らないけど、中高生ってこんなもんです。
だから毎日のように、同じことを少しずつ言い方を変えて何回も言って聞かせてます。
「イマドキの子は!」って言うのは簡単だけど、
それだけで終わってたら何も変わらないと思うんで、
この事実を受け止めた上で「俺には何ができる?」を必死で考え指導に落とし込む日々です。

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うめざわ調べによると、そもそもこの程度の文章をスラスラ音読できる子がほぼ本問正答率と同じくらいなので、
「読まない•読めない」がひとつめの大きなハードルになってるんだろうな。
これはほぼ「文章を読んだ経験がない」にも重なる気がする。

そしてふたつめのハードルに「読めるけど意味はわからん」かなと。
音読は練習さえすれば上手になるけど、意味が捉えられてるかは別問題。
語彙や文法知識(文法と言っても「は•に•を•へ」や「何が、どうする/どんなだ/なんだ」「飾り言葉」くらい)が貧弱だと、
たとえばアレクサンドラ構文と同じように「桃太郎はサルにきびだんごをあげました。では、きびだんごをもらったのは誰ですか」みたいに、ちょっと主語を入れ替えただけで分からなくなっちゃう。

この解決法は、うめざわ的にはもう「音読とツッコミ」しかないと思ってて。

音読させる→主語を入れ替えただけの質問をする→答えられたら続きを読ませる

みたいに、手間はかかるけど、これさえマメにやっときゃ何とかなると思ってます。
「暗記が苦手」という子の原因もここにあるんじゃないかなと感じてます。
「難しい」と騒がれる石川県公立入試も文章が読めれば大したことはないです。
少しキツ目に言うと、AI時代に文章が読めないのは激ヤバです。

小学生ママ
忙しいのは重々承知の上ですが、音読とツッコミ、マメにやっていくのを超絶オススメします。

1日1音読を頑張っているママ
もうひと手間、主語を入れ替えた質問をしてみると、読む力(≒得点力)が底上げされます。ぜひぜひ取り入れてみてください。