僕はハジキで習った、速さの公式。
ミハジで考えるせいで、
ミハジを教えるせいで、
子どもたちは「考える力」を無くしているという。
公式で機械的に処理するから考えるクセが無くなる、という。
だから「速さの意味」をしっかり理解させた上で、問題を解かせていかなくちゃ!と。
確かに大人なら「1時間で100km進む速さが時速100km」という説明で腑に落ちる。
でも、子どもはそうはいかない。
子どもの脳は、大人が思ってるよりもずっとチープにできている。
僕も子供の頃は「1時間あたり」と言われて全くピンとこなかった笑
だけど、速さの問題はたいてい解けた。
高校受験を経て、関数や図形や力やと色々勉強して、
そして高校の物理でようやく「あ!そういうこと!」と腑に落ちた。
大人は「理解→できる」の順で勉強するけど、
子どもは「覚える→分かる」の順で勉強する。
これは、それだけ大人の脳が成熟しているからだと僕は思う。
大人になるにつれて、色んなことを知り、経験し、脳みそが上等になったからだと。
考える力が身に付かないのはミハジが悪いんじゃない。
ものごとを「身に付く」ほど勉強せず、
身に付けたものを発展させるほど、理解を深めるほど、勉強しないからだ。
そこまで勉強させないからだ。
僕の子どもの頃を振り返っても、
たぶん「1時間あたり100km進む速さが時速100km」を上手く使いこなすより、
ハジキで反復練習して、後から「1時間あたり〜」の知識を乗せるほうが早く、より理解が深まったんじゃないかな、と思う。
肝心なのはミハジどうこうよりも、
ちゃんと勉強させるか否か
そっちの方が大事なんじゃないかな。