僕ら脳みそは素晴らしくよく出来ている。
ネットで出回ってる、かなり有名な下の文章を読んでみてほしい。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にげんんは たごんを にしんき する ときに
その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
こんな無茶苦茶な文章でも、読めてしまう。
どうやら、書いてある文字をもとに知っている言葉を類推して読む、という感じらしい。
これはひらがな・カタカナのみで有効、漢字では無理らしいけど、
いやたぶん漢字混じりでも読もうと思えば読めるんじゃないか、とか。
全く知らない漢字・熟語が並ぶ文章を、読めと言われたらとりあえず読める。
文意が合ってるかはさておき、「読んだ?」と言われたら「うん」と。
知らない漢字・熟語があったら自分の知ってる言葉に「なんとなく」変換、もしくは「無かった」ことにして進み、とにかく最後まで進む。
これがほぼ「自動」で行われてしまうくらい、僕ら脳みそは高性能だ。
さて、そんな状態で読解など出来るはずがない。
なにせ「文意が合ってるかどうかはさておき」なんだから笑
この状態に陥っている小中高生は恐らく半分以上、もしかしたらイマドキの子は2/3以上になるんじゃないかと勝手に予想中。
その解決は「読解テクニック」的なもの以前に、「貧弱な読み書きを鍛え直す」という地道な行程を経なければならない。
読み書きが貧弱というのはそれだけで、読解のステージに上がれないのだ。