言葉を知らなきゃ文章は読めない。
※ここでは「読める or 読めない」は「発音できる・声に出せる」ではなく「意味が分かる」かで評価します。
語彙力を高める・言葉を知るのに特効薬は無く、やれることは
①地道な漢字学習
②地道な音読
の2つ。
現代日本人は「漢字学習なんか要らねぇ」なんて思ってるフシもあるが、とんでもないったら。
昔ながらの漢字の書き取り無しに言葉への感受性を高めるのは現実的じゃあない。
※たまに「書けないけど読めるからOKですよね?」という保護者様に出会いますが、そういうお子さんは往々にして言葉の意味を知らない、つまり感受性が低いです。
小中で習う常用漢字2000文字くらいは読み書きできるようになりましょう。
漢字問題で点を取るためだけでなく、「読解力の基礎身につける」ために。
1カ月やそこらで何とかなるものじゃない。
最低でも1年くらいはかけよう、というかフツーにかかる。
だから「地道な」という枕がついているのだ。
音読もバカにならない。
音読の効能は計り知れないが、「語彙」に関して言うと
・出てきた言葉を流し読み(読んだフリ)せず、キチンと脳みそを通過させる
・パパママのツッコミ(「それってどういう意味?」等)を入れられることで言葉を知る
という2点が特に大きいかな。
経験上、そもそも音読の上手さと国語の得点は正の相関がある気がするんだよね。
つまり、音読が上手な子は国語で点を取りやすく、下手な子は国語で取れない、ということ。
「国語」という科目では語彙は、辞書的な「意味」を知っているかよりも、日用的な「意味」を知っているかが超大事。
※日用的な意味を知らずに(もしくは備えずに)辞書的な意味に頼るのはめちゃめちゃイケてません(「知らんなら辞書引け!」的な指導はアウト)。
普通に国語が嫌いになって終了します。
※大学入試の段になってようやく、細かい辞書的な意味を知る必要性が出てきます。それまでは逆に辞書は無しでおk
言葉というのは、その出会いの時期(小中学生、および大学受験期以前の高校生)においては「こういう時に使うよね~」とか「これはいい意味ではあんまり言わないよね~」なんて会話をしながら徐々に言葉を増やしていくものじゃないかな。
それ無しで増やそうなんて考えは、特にこのSNS全盛の時代ではコンパス無しで世界一周するくらい無謀だからサッサと捨てるべきでしょう。
※SNSは自分の好きな(今の自分の程度に合う)モノを延々と流すため
これも想像すればお分かりの通り、生半可な努力ではとても身に付かない。
だから「地道な」という枕が(略
と偉そうに書いたところで「じゃあお宅(うめざわ塾)は何してんのさ!」という指摘にお答えします。
①毎回漢字テスト(範囲:常用漢字)
②授業での音読・輪読、1日1音読(希望ママさんのみ)
は徹底しています。
国語は世間一般の予想をはるかに越える長い期間を必要とするので、地道な漢字練習と地道な音読を早くから習慣としておくのが第一前提でしょう。
そんなことを考えて、特に②を意識して、授業ではみんなで大笑いしながら勉強してるんです。