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子どもは正論じゃ動かない ~分かってる。でも、納得できない。

子どもは正論じゃあ動かないよ。

感情で動くんだ。

ぐうの音も出ないほど

理路整然と語られても


そこに納得感がなければ動かない

のよ。

動いたとして、かなりイヤイヤ(笑)
態度に出るくらいイヤイヤだから
見てるこっちはイライラ(笑)

正論なのに納得しない。

なんかヘンだなって思うよね。

反論の余地がないはずなのに、
快く「ウン」と言えない。
何が、そうさせてるんだろう。

たぶんこう。

心が、

受け入れるのを拒否してる。

「子ども」って言ったけど、
僕ら大人だって経験あると思うんだ。

仕事でミスして上司の指導が入る。
いかに、自分の考え・感覚・行動が至らなかったかを
コンコンと正論で言いくるめられる。

言い返せない。
分かった、分かったよ。
分かってるんだけど。

めっちゃムカつく

って(笑)

「なんでこんな言い方されないといけないんだよ!」
「もうアイツの言うことなんか聞くか!」

って(笑)

理論武装して、反論を全部つぶして、
文句が出なかったからと言って


相手がその通り動くとは限らない。

アカンのはアカン。
それは分かってても、納得できてないから正せない。

正論で責めるんじゃなくてさ、


受け入れる心を作ってあげよう。

「わたしが言っても全然、聞かないのに
 先生の言うことは聞くんです」
なんてよく言われるんだけど、
それは塾生側に僕の言い分を聞き入れる心ができあがってるから。

「塾の先生」として接しているのもあるし、
信頼関係を積み上げる努力や工夫をし続けてるのもある。
ほら、たとえ先生だって
嫌いな先生の言うことなんか聞かないでしょ?
僕は聞かなかったよ(笑)

話し方・伝え方でも、相手の受け入れ態勢を整えることはできるんじゃないかって思ってて。
こっちの言い分を受け入れさせるために、
たとえば先に向こうの言い分を受け入れる。
納得して見せる。
「なるほど!そうだったのか!」ってリアクションをしてあげる。
ほら、僕らだってさ、
いきなり頭ごなしに来られたら、ねぇ?(笑)
「受け入れたよ」「納得したよ」ってのを大げさにでも表現してみせて、
それからこっちの言い分を伝えると、腹落ちしやすくなるんだ。
たとえ暴論であっても、ね。

理路整然と理屈を積み上げるのは大事だと思うんだ。
論理の筋が通ってないと、いざって時に崩れちゃう。
だけど、それじゃあ人は動かない。

受け入れるマインドセットを

常日頃から作ること。

積み上げた論理を、相手に腹落ちさせるように言い方を工夫すること。

せっかく正論が準備できてるのなら

ちゃんと伝わる形にしないともったいないじゃん。