「平均点くらい」
という響きには、
「ちょうど真ん中くらい」から来る
「まだセーフ」
なニュアンスがムンムン漂っている。
統計的な意味での「平均点くらい」は「真ん中くらい」ではないのもあるがそれ以上に
親の抱くイメージと、
子が実際に置かれている現状とでは、
エベレストとマリアナ海溝くらいのギャップがある。
お近くの塾の先生とお話した時、
いくつも共感できた話題があったんだが特に印象的だったのが
平均点くらいじゃダメなんですよ!!
と、熱を込めて言われていたシーンだった。
「ダメ」なのかどうかはさておき、
「平均点くらいだから」から来る「普通だしやりゃなんとかなる」という、大人が「普通だ」と想定しているレベル感が、
子どもの勉強における素養をかなり大きく上回ってしまっているシーンをよく、頻繁に見かける。
(おそらく、「上」と「下」の格差が想定を遥かに上回っている)
だから、
今まで見えてこなかったギャップを受験学年になって急に見せつけられ焦り、
よくない結果を招くことになりかねない。
このギャップを少しでも無くせれば、
無用な焦りとは縁遠く、
早めに、多くの手を打てる。
そのために「受験」について、内容を深く知る必要はない。
ただ「子を見る」だけでたいがいは解決する。
子を見て、子に耳を立てる
目・頭・口・手
この辺りを注意深く観察すればOKだ。
そうすれば「やっべぇぞ」(ナダル風)と、
「平均点くらい」のレベル感を正しく捉え直すことができる。
それが、受験で勝つ第一歩だ。