イッラー!!!怒
って事が起こるでしょ?
今にもあふれてくる言葉たちをね、対象にもっともっと効く言い回しに変えるんだ。
こう言ってやろう!
いや待てよ、それよりこうした方が良さそうだぞ?
てことは待てよ、ここのところをこうした方が・・・
考えに考え抜くんだ。
全ては怒りの対象に、この怒りの根源から理解させるために、効果的な言葉を選び、台本を作るかのようにストーリーを練り上げるんだ。
そして、脳内再生。
そこにはまさに、怒りを演じる「わたし」がいる。
対象のリアクションもある。
どんな顔をするか
何を言うか
それを逆手に取る、こちらの表情・トーン・間。
リアクションをコントロールしよう。
こう言ったら、必ずこう言う。
そんな誘導を仕掛けるんだ。
目も大事だ。
目線は必ず外させない。
表情だけじゃなく、腕や指先に至るまで、注意をこちらに向け、この考え抜いたセリフを100%の純度で対象に突き刺すんだ。
全てはそう、この怒りを対象にぶつけるた・・・
あれ?
怒りが
きえてる
?
でもせっかく考えたしもったいないから、今度は冷静にもう一度シミュレーションしてみよう。
微調整が必要だ。
もっと緩急を付けて、話し始めから締めまで、その前や後の表情、ご飯の出し方まで。
全ては、対象に「分からせる」「改善させる」ために。
さぁヤツが帰ってきたぞ。
ここからはもう、貴方は「キレたわたし」を演じる女優。
演じ切ろう。
最後まで。
この考え抜いたストーリーを、大いに楽しんでもらおうじゃないか。