loader image

我が子にイライラしたら、読んでください。

いらっしゃいませ。
どうぞゆっくり、コーヒーでも飲みながら話を聞いていってください。

イライラしたんですね。
お子さんの勉強に、態度に。
何で、イライラしたんでしょうか。

頑張ってないから
必死じゃないから
ですか。

つまり、
もっと頑張ってほしい
もっと死に物狂いで勉強してほしい
ということですかね。

と、いうことは
あなたの中に
「頑張ってる状態」「必死にやってる状態」
を示す基準があって
そこから外れているから
「頑張ってない。もっと頑張ってほしい」
と思うわけですね。

まずはその「頑張ってる状態」って、どんな状態なのか、考えてみましょうか。
いくつか挙げていくので、一緒に頭の中でイメージを作っていってみてくださいね。

たとえば、
何かしらの目標があって
その目標は、短期的なものでも長期的なものでもいいんですが、
できれば長期的な目標から逆算して得た短期的目標を持っていて。
その達成を心から願っていて。
しかしその途上には、いくつかの障壁があることを自覚していて。
だからその障壁を越えようと試行錯誤を続けていて。
仮に達成できたら大喜び、届かなければとても悔しがる。
そんな目標があり、努力が見られる。
達成を願ってやまない目標だからこそ、
片時も息抜く暇もなく、
日々を邁進していく。

おぉ。
これはかなり頑張ってますね。
ここまでしてくれると、きっと満足するんじゃないです?
逆に言うと、ここまでやらないなら、何かしらのモヤモヤは残る。

あ、これは僕が勝手に想定した「頑張ってる状態」なので、
違ったらお好きなようにアレンジしてくださいね。
その際、できるだけ具体的に言語化するようにしましょう。

さて。

僕が想定した「頑張ってる状態」を基準に話を進めますね。
この「頑張ってる状態」は、ビジネスパーソンにもスライドして考えられそうですね。

あなたは営業マン。
会社の長期ビジョンと営業部の必達目標、そして自分のノルマは完全に頭に入っている。
「必ず達成させて見せる。このわたしが」と誓いを立てた。
しかし、並の努力では届かない。
思いのほか競合他社が強い上に、われわれ営業部も一枚岩とは言えない状況。
外に中に、達成への障害物を抱えている。
だが、工夫と行動で乗り越えてみせる!
さぁ今朝も朝イチで外回りだ!
やってやるぞっ!!!

ドラマですね(笑)
日曜劇場ですね(笑)
そうか、きっと僕たちは「ドラマ」を観たいのかも。
そのドラマが期待外れだったとき、僕らはイライラして文句を言いたくなるのかも。

もしもそうであったとして。
「もっといいドラマが観たい!」と願っているとして。
そして目の前にいる我が子が「ドラマ」の主人公なんだとしたら。
僕は非難ではなく、エールを送りたい。
罵声ではなく、称賛を浴びせたい。

これは感情ではなく、戦略です。
「称賛する気持ちにはとてもなれない」んだったとしても、
今、感情を発露させることで何が起こるのか。
ハッピーエンドへ向かうには、今は何を言う方がいいのか。
大人の我々が先回りして考え想像力を膨らませて、演じるんです。
親もまた、ドラマのキャラクターなんですから。
主役を引き立たせるのは、我々、脇役の役目ですから。

それならいっそ、演じ切ってみせる。
僕なら、この道を選びます。

あなたは、どうしましょうか。