僕は数学を教える時は「初手」という言葉を多用する。
たいてい「初手を固定する」というフレーズで使うかな。
例えば関数。
初手で代入と決めておく
例えば平方根。
初手で素因数分解と有利化をすると決めておく。
例えば2次方程式。
初手で=0を作ると決めておく。
例えば文章題。
初手でx,yを決めると決めておく。
初手を決めておくだけで、手が止まらなくなる。
どんなにヤヤコシイ問題でも所詮は基本の積み重ねだから、
初手が打てれば次の手が見えてくる。
言い換えれば「この形に持ち込めば解ける」という形をガシッと持っておくこと。
「この形に持ち込めば」というのが「基本」であり、
だから、まずは基本をマスターするのが最優先。
その基本のマスターにこだわれば、
あとは初手を決めるだけで問題が勝手に解けていくって寸法だ。