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英語で問われる日本語力 ~英語は日本語やで

英語で問われる日本語力 ~英語は日本語やで

中2最終盤で学ぶ「受け身」以降、割と英語で「違いわから~ん!」と泣く子が増えます。
英語は日本語やで組合・委員うめざわによると、原因はひとえに「日本語力」です。

日本語力!

って言ってしまうと大それた感じが出ちゃいますが、さして難しい話でもありません。

 

受け身以降で多発する例としては

使役

との絡みです。

 

すなわち

わたしは父を公園に連れていく。

を受動態にすると

父はわたしに公園へ連れていかれる。

になるんですが、たまによく

「父はわたしに公園へ連れていかせる」

とする子に出会います。

 

イ:父はわたしに公園へ連れていかれる。
ロ:父はわたしに公園へ連れていかせる。

 

この2文を並べて見て、真顔で「・・・一緒やん」って言っちゃう【中学生】は少なくありません。
確かにイとロとで違いは「れ」か「せ」か、だけなのですが、その意味するところは大泉洋と平泉成くらい違います。
最近では「はいはい、受け身と使役が分からないんだね」と、仕事柄そのような事態に陥っている子を見るのに慣れてしまった感がありますが、こういう子がひとりやふたりではない、恐らく全体の半数くらいは「・・・どゆこと?」となってしまうんではないか​、ともなってくるとさすがに看過できない状況です。

 

さらに続けます。

 

a:My father is taken to the park by me.
b:My father is taken me to the park.

の和訳

A:父はわたしに公園へ連れていかれる。
B:父はわたしを公園へ連れていかれる。

で、やはり「・・・一緒やん」って言ってしまうこともしばしばです。

これに上で見た使役が組み合わさる、すなわち

C:父は君にわたしを公園へ連れていかせる。
c:My father let you take me to the park.

が中3の1~2学期で入ってくると完全にパニクって「何が違うんかワカリマセ~ン」になってしまいます。
(ちなみに a:受動態、c:使役、b:誤り です)

僕はよく「たったひらがな1文字で全然意味が変わってくるからな!意味が変わるってことは英語が全然違うのになるってことやからな! 気ぃつけや アンタのことやで そのバッグ」と指導しているんですが、これを大人語に訳したのが「英語は日本語力、まずは日本語力を鍛えましょう」となります。

まずはお子様に

イ:父はわたしに公園へ連れていかれる。
ロ:父はわたしに公園へ連れていかせる。

で、意味が一緒なのか違うのかクイズを出されてみるのはいかがでしょうか。

 

以上、英語は日本語やで組合・委員うめざわがお送りしました。