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Q.漢字は読めればOK? A.いいえ、書けなきゃ暗記効率は爆下がりです

⇩の続き

漢字力は暗記力を育てる
それは「文字を読めるようになるため」である

という風に書いたが、では漢字は「読めればOK」なのか。
「書けなくてもギリセーフ」なのか。

答えは

書けないとアウト

である。

理由は大きく、ふたつ。
・漢字の識別が暗記を大いに助ける
・漢字を覚えることが、暗記の練習になっている

まず、漢字の識別。
漢字には似たカタチを持つのがたくさんあるけど、それぞれ違った意味を持っている。

「寺」は”temple”
「持」は”have”
「時」は”time”
「待」は”wait”
「侍」は”samurai”(笑)

だから漢字を識別するのは、意味を類推する力につながる。
でも「漢字を書くのがニガテ」という場合、
実は「似たカタチの漢字の区別がついていない」場合がめちゃくちゃ多い。
見た目で区別がつかないなら、意味の区別なんてつこうはずがない。
「漢字が書ける」というのは、カタチと意味の両方で区別がついている証拠。
この状態だから、熟語を見ただけでおおよその意味が推測できて、
結果、自然と丸暗記ではなく意味もセットでコトバを覚えるようになるから
暗記効率がめちゃくちゃ上がる。(しかも、応用に強くなる)

そんな「漢字を覚える」こと自体が、実は「暗記の練習」になっているのは、
察しのいい方ならお気づきだろう。
コトバを暗記するときは、そのコトバの読み・字面だけでなく、意味もセットで覚えなきゃいけない。
その「意味もセットで覚える」という工程が、漢字練習には必ず発生する。
この工程なくして、2000字を超える常用漢字(中学卒業までに習う漢字)なんか覚えられないし、
ましてやその組み合わせて(ほぼ無限とも思える)膨大な数の熟語なんか、覚えられるはずがない。
このン十万パターンとも言える熟語を、意味を考えることで対応するということそれ自体が
効率のいい暗記法の練習
につながる。

ということで、当たり前のことを気が付けばツラツラと800字くらい書いてしまった。
でも、超・大事なことなので、あえてダラダラと書いてみた。

もしも!
暗記力が気になる方は
!漢字練習!
に本気を出してみるのをオススメします。